重要文化財 千手観音(平安時代初期・一木造りの仏像)|長野市松代町 清水寺(北信濃厄除大師)

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重要文化財 千手観音


pr_senzyu.jpg*像  高* 179㎝

*材  質* 桂材一木造り

*造像年代* 平安初期(1,100年ほど前)

*仏  師* 不詳

*どんな仏様なの?*
 千手観音は、千本の手によってどのような悩みを持った人をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表現しています。また、密教の曼荼羅において観音像は「蓮華部」に所属されております。千手観音を「蓮華王」ともいわれ、観音の王であると言われております。
 よく、千本も手が無いのに、なんで千手なの?と質問を受ける事があります。これは、十一面四十二臂(ひ)と言って、11の顔と42本の手がある形が一般的です。胸の前で合掌する2本の手を除いた40本の手が、それぞれ25の世界を救うものであり、「25×40=1,000」ということになります。
 奈良・唐招提寺の千手観音のように、実際に千本の手を表現した仏像もあります。


『清水寺の千手観音』
 頂に如来相、その周囲、天冠台の上に十一面をいただき四十二臂、頭部を比較的小さめにつくり、長身の像容の肉どりをいかにも端正にまとめています。
 頭部から足先までを堅い桂材の一木から彫成した、所謂一木造の典型的な像で正面の遥か彼方を直視するかにみえる姿は、他の菩薩像の動的な表現に比べていかにも静寂で、しかも典雅であり、衣紋の彫り口も他の像に比べると穏やかに品よくまとまっていいます。
 この静かでしかも威厳のある像容には、前代の天平様式(八世紀の特色)すら認められ、様式的にも極めて特色があります。
 製作は九世紀の頃で、信州における現存最古の木造であり、一木造りの仏像では東日本で最も古いほとけさまです。中尊の静けさと、両側の菩薩像の動態とが対比されて、この堂内に平安時代も早い頃の信州の造像活動の粋が示されています。

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