重要文化財 地蔵菩薩(平安時代初期・一木造りの仏像)|長野市松代町 清水寺(北信濃厄除大師)

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重要文化財 地蔵菩薩


pr_jizou.jpg*像  高* 157㎝

*材  質* 桂材一木造り

*造像年代* 平安初期(1,100年ほど前)

*仏  師* 不詳

*どんな仏様なの?*
 地蔵菩薩は、お釈迦さまの入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、この世の中にほとけさまが不在となってしまいます。その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻するわたしたちを救う菩薩であるとされています。
 密教では胎蔵曼荼羅の地蔵院の主尊として、髪を高く結い上げきらびやかに身を飾った菩薩形に表され、右手は右胸の前で日輪を持ち、左手は左腰に当てて幢幡を乗せた蓮華を持っています。
 お地蔵様は、大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩する人々をその無限の大慈悲の心で包みこみ、救う所から名付けられたとされています。一般的には「子供の守り神」として信仰を集めております。


『清水寺の地蔵菩薩』
 一木造りの本像も、他の清水寺所蔵の古像と共に信州における最古の木彫像です。
 いかにも堂々たる量感、動きのある像容、そして彫りの強い衣紋の特色が見受けられます。これらの特色は聖観音像の特色と共通するもので、やはり九世紀〜十世紀初頭の典型を示しています。
 衣紋からあらわれた胸の大半を占める肉身部を、滑らかで純化した面で構成し、それに続く広い正面の裳を、大きな波の間に小波を二条はさむ、複雑な翻波式衣紋で飾り、鮮やかなコントラストをみせ、聖観音像と比べより一段と造形上の工夫を凝らしています。
 清水寺の地蔵菩薩は、錫杖を右手に握るお姿をしています。この姿は、十三世紀(鎌倉時代)からみられる特色であり、十三世紀以前は右手をそっと垂らしているお姿でした。造像当時からこのお姿であれば、錫杖を持ったお姿の地蔵菩薩として、日本最古の像と云われています。

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